11月3日 千代田区現地調査

まちづくり・地域政策研究会の活動として、今回は千代田区の地域・歴史資源の発掘を行いました。

普段、何気なく歩いている坂についても、その成り立ちや坂の名称に様々なエピソードがあります。

そこで、今年度の活動としては、私たちメンバーが出会った大学院がある千代田区周辺に存在する坂について、その歴史や特徴、景色の良い地点、さらには歩行者の役立ち情報などを調査します。その上で、調査内容をガイドマップにまとめ、地域の魅力を発信する活動を行います。

今回は調査した坂のうち、2つの坂を先に紹介します。

①一口坂(千代田区九段北三丁目~四丁目)

1つ目は、私たちの大学院にも近い「一口坂」です。読み方は、「いもあらいざか」です。この「いも」とは、疱瘡、天然痘などの皮膚病を意味します。

また、「あらい(洗い)」とは、病気を治すという意味で、遠い昔に皮膚病を治すために、祈りをささげる場所があったと考えられています。

②九段坂(千代田区九段北一丁目~九段南一丁目)

2つ目は九段坂です。靖国神社も近い事から、名称は御存じである方も多いと思いますが、ここにも由来や今でも残る歴史的な建物があります。

九段坂の由来は、江戸城に勤務する役人の御用屋敷の石垣が九段であったからとも、九つの石段上の坂であったともいわれています。

九段坂には明治時代に東京湾を行きかう船にとって灯台の役割を果たしていた「高燈籠」が現在でも残っています。この「 高燈籠 」は靖国神社の常夜灯として明治4年(1871)に建設されました。

「 高燈籠 」の周辺にはベンチもあり、休憩をしつつ昔に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

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